久野コレクション写真館 <北海道・東北>
[01] 北海道
[0111] ミメット鉱 <北海道 小樽松倉鉱山> 【クリックで拡大】
径、長さとも3ミリ以下の端正な六角柱状黄色透明結晶が散在する5センチの標本。'65年夏、坑内で採集したもののうちの最美品。
[0112] 同上
最大6×8ミリの六角長柱結晶が2,30本群生している4センチの標本。'65年夏、現地訪問、職員より恵与。
[0113] 同上
径、長さとも1センチに達する分離結晶で骸晶をなす。緑色部分は緑鉛鉱。'65年夏、現地訪問、職員より恵与。
[0121] アーチニー石 <北海道 宇戸内>
'65年採集、ソーダ沸石と思い込んでいたものが松尾氏により本邦初産の本石とされた。標本サイズは15センチ四方。うち、8×3センチが本石の微細な針状結晶の腎臓状集合。
[02] 青森
[0211] 硫砒銅鉱 <青森 奥戸> 【クリックで拡大】
12センチ大の標本の随所に本鉱の3−5ミリの結晶が群生する。03年採集。
[03] 岩手
[0311] 褐簾石 <岩手 上乙茂>
長さ6センチに達する巨晶。故長島乙吉翁の所蔵品で「日本希元素鉱物」に写真が掲載されている。遺品の売立で入手。
[0321] リチア電気石 <岩手 崎浜>
長さ9ミリ、径6ミリの深紅透明端面完全分離結晶の超美品。「地学研究」にカラー写真掲載。'65年現地を訪れ東氏より恵与されたもの。
[0322] 同上
長さ3センチ、長径4.5センチ、短径3センチの緑電気石分離単晶。結晶不完全で見た目は美麗とはいいがたいが、陽光を透かすと美しい。'72年土取場跡より採集。
[0324] 同上
いずれも1センチ長の藍電気石分離透明美晶。84年海岸ペグマより採集。
[0325] ベリル
長さ3センチ、径1センチ、端面完備の分離結晶。72年現地を訪れ、東氏標本にあった本石二個を借り受け、「地学研究」に発表。うち一個が東氏より恵与。現存個体数極少。
[0326] トパズ
1×1×1センチの庇面式分離晶。本石は多分筆者が最初に採集したのだが、とろけていて結晶の形は不明瞭。そのご藤原氏が本石を採集、恵与された。表面はとろけている。
[0331] 日本式双晶 <岩手 玉山>
2.3センチ長の水晶の横腹に3ミリ長の水晶という変形日本式。01年採集。
[04] 宮城
[0411] 緑鉛鉱 <宮城 池月> 【クリックで拡大】
細柱状最長1センチ弱の本鉱の4センチ大の集合。ずっしり重いリッチなサンプル。中学時代、大江理工社恵与。
[05] 秋田
[0511] 黄銅鉱後の褐鉄鉱 <秋田 荒川> 【クリックで拡大】
鉱山近傍の古い採石跡から92年採集。1.5センチの黄銅鉱後の褐鉄鉱。筆者は「茶留古石」と名づけた。しばしば中は空洞。標本サイズは7×10センチ。
[0521] ベゼリ石 <秋田 日三市> 【【クリックで拡大】
長らく幻化していた銘柄品。04年ついに採集に成功。10センチ大の小さい水晶群晶の上に2ミリの結晶が1センチほどに集まったのが二つと単晶が散在。表面はとろけている。
[0531] 硫酸鉛鉱 <秋田 亀山盛> 【クリックで拡大】
水晶晶洞中に立つ5ミリの帯緑透明美晶で端面も完全。一瞬ダンブリ石と思った。標本サイズは6かける8センチ。03年採集。
[0541] 緑鉛鉱 <秋田 亀山盛> 【クリックで拡大】
10センチの母岩中の6×3センチの空隙に最大7ミリの両頭の細長い紡錘状結晶が散在。03年採集。
[06] 山形
[0611] イネス鉱 <山形 八谷> 【クリックで拡大】
標本左右長11センチ。累帯構造が明瞭で中央部に15ミリ幅の繊維状の本鉱が走る。96年採集。
[07] 福島
[0711] コサラ鉱 <福島 八茎> 【クリックで拡大】
母岩サイズ6センチで、その一部の方解石部分に最長5ミリの本鉱針状結晶が多数貫入。塩酸処理したもの。写真はぼやけているのが残念。89年採集。
[0721] ガドリン石 <福島 水晶山>
2センチ近い明瞭な巨晶。標本商より購入。
[0731] 阿武隈石(仮晶) <福島 石川>
長さ、径とも2センチある不完全結晶。阿武隈石の自形晶は知らないので、掲載する。標本商から購入したもの。
[0741] ビリヤエレン石 <福島 御斎所> 【クリックで拡大】
標本サイズ18×12センチ。うち5センチ四方くらいに2,3ミリ径の本石半球集合が密集。ガイガー石やマンガンべリゼリウス石なども伴うマニア(オタク)向け逸品。'95年採集。